カビの繁殖の最適条件
カビが発育、繁殖する条件は、温度、湿度、酸素、pH(水素イオン濃度)、栄養の五つです。
このうち、最も影響が大きいのは湿度です。
・温度……大部分のカビは、20〜30℃が適しています。
25〜28℃ぐらいが最適です。
人が生活している温度で十分発育できますが、温度が低くなると増殖がゆっくりとなり活動も鈍ります。
ただし、冷蔵庫内の食物にカビが生えることがあります。
また、低温に強く、氷点下40℃くらいの冷凍室の中でもゆっくりと確実に繁殖するカビもいます。
逆に、35〜60℃の高温でも平気なカビもいます。
・湿度……75%以上、とくに90%以上がカビに好適な湿度です。
日本のように高湿の気候はカビにとっては天国です。
正月のもちが寒いところに置いても10日以上経つと青、黄、緑、黒のカビが生えるのは、もちに水分が多いためです。
逆に湿度80%以下を好むカビを好乾性カビといいます。
コウジカビの一種であるユーロチウムや、アズキキイロカビの一種ワレミア・セビなどが好乾性のカビとして知られています。
・酸素……ほとんどのカビは、呼吸のために酸素を必要とします。
酸素がない環境や炭酸ガスの多い環境では、生育が妨げられます。
・pH(水素イオン濃度)……大部分のカビは、pH1.0〜8.0の範囲、つまり強酸性からアルカリ性までの幅広い条件で生育可能です。
最適なのはpH4.0〜8.0という弱酸性の環境です。
強酸性の液、たとえば濃い硫酸銅の液にもカビが生えますが、これは簡単に突然変異を起こす性質があるためだと考えられます。
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