カビは酵母やキノコと同じか
これまで、「カビ」という言葉を使ってきました。
この、私たちがふだん使っている「カビ」という名称は、実は、生物学上、厳密に分類されたものではありません。
外見的な特徴が共通している一群の生物を呼ぶ一般名称なのです。
その点で、キノコや酵母という呼び方と同じです。
顕微鏡を用いて観察しないと、形状や構造がくわしくわからないほど微小な生物を微生物と呼びます。
カビは、微生物の一種と言えます。
もう少し学問的にアプローチしてみましょう。
最近の考え方では、生物界は動物・植物・原生生物と、大きく三つのグループに分類されます。
原生生物は高等微生物と下等微生物に分類され、高等微生物はさらに原生動物・菌類・地衣類・藻類に分類されます。
カビは、このうち菌類を構成する真菌類に分類されます。
一筆で書くと、生物・原生動物・高等微生物・菌類・真菌類ということになります。
真菌類には、カビのほかに、酵母とキノコがあります。
カビは糸状の細胞(菌糸という)(豊空母)を延ばして成長することから糸状菌と呼ばれることもあります。
形態上だけでいえば、菌糸を延ばすのがカビ、単細胞で菌糸を延ばさないのが酵母、菌糸が集まって笠(子実体という)をつくるのがキノコです。
ただし、この三種の違いは明確なものではなく、区分しにくい種類もあります。
なお、従来のように、カビは植物と見なされ、根・茎・葉などの区別のない葉状植物のうちの菌類・真菌類として分類する考え方もあります
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