住まいにおけるカビ被害〜音の木造住宅の智恵に学べ
今から50年以上前、日本人が木造の家に住んでいた時代には、住まいの中にカビが生えて困るということはまったくありませんでした。
田舎の100年以上古い木造の家は、天井が今の家よりはるかに高く、床の下は高さが六〇センチ以上、
家によっては一メートルもあって、床下で子どもたちが遊べるほどの空間がありました。
天井の杉板の上には梁が並び、その上を立って歩ける高さの空間があって、その上部が屋根になっていました。
床下も天井も空気がよく流れるので、湿気は家の中に溜まりません。
土の壁は、雨が降って部屋の中が湿ると速やかに水分を吸収しますが、好天の日はその水分を外気に放出して乾きます。
畳も部屋の湿気を吸い、床下の空間へ放出します。
床板はわざとすき間をあけて張ってあり、水分が速やかに床下へ移るように工夫された構造になっています。
このような木造住宅の構造は、数百年来の多くの失敗と経験から生まれた貴重な文化遺産といえるものだと思います。
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