アレルギーと喘息-目に早えないカビの胞子が空気中にただよう
1980年ごろ、テレビの特別番組として小児の喘息の実態について放映されたことがあります。
4〜10歳の幼児・小学生が重症の噛息に冒され、名古屋大学医学部小児科の病院に200名が入院、300名近くが毎日外来で診察を受けているという報道でした。
子どもたちは、夜フトンに入って身体が温まると激しい咳に苦しみ、そのせいで睡眠が妨げられ、朝学校に行ける状態ではないというのです。
専門医がいろいろと検査したところ、咳はカビの胞子の作用によるものであることがわかった、という内容でした。
喘息の激しい子どもたちは、高級マンションの住人ばかりであることに、私は驚きました。
当時のマンションの室内はどこもカビが旺盛に発育しています。
ススカビ(アルテルナリア)、クロカビ(クラドスポリウム)、ツチアオカビ(トリコデルマ)、アカカビ(フザリウム)などが主力でした。
私も、同じようなカビの害にあったマンション室内のカビを除く作業を指導したことがあります。
壁面をきれいに拭ったあとでTBZという薬剤を配合した塗料を塗り、カビを排除しました。
それから三ヶ月経過し、喘息に苦しんでいた子どもたちはすっかり咳が止まって元気になりました。
また、静岡県の製紙工場で、原料のチップを山中に積んでおいたところ、一面に緑色の胞子をつけたツチアオカビが六月に発生し、二キロメートル風下にある小学校の児童100名以上が激しい咳に悩まされる事件がありました。
チップの山を片づけると、2〜3日後には、咳で苦しむ子どもはいなくなったそうです。
ツチアオカビが周囲にまき散らす線の粉のような軽い胞子が原因だと考えられます。
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