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農薬まみれの農産物
日本の農業は、外国に比べて著しく多量の農薬を散布することで支えられているように見えます。
ヨーロッパの人びとの暮らしを見聞きして感じるのは、「農薬を使わない自然の農産物を食べよう」という意識が日本よりはるかに強いことです。
ヨーロッパの市場に並んでいるリンゴや梨などの果物は、明らかに小さくて固く、外皮の厚い原種かと思われるもので、それを喜んで買い、皮をむかずにかじりつくという食べ方をします。
皮と果実が固いのは歯が丈夫になるし、酸味の強いのは健康によいと笑いながら、この原種のような固いリンゴや梨を食べています。
外皮と果肉が固いと害虫の被害を受けにくく、酸味が強いと病害に抵抗力があるので、農薬は不要になります。
輸入したリンゴや梨は水分が多く甘くて軟らかいが、農薬を吸収しているので食べない、とはっきりした意識を持っているのには感心するばかりです。
日本人も、彼らの考え方や生活の仕方をもっと見習ったほうがいいのではないかと思います。
日本では、無農薬で育てた軟らかくおいしい果物が食べたい、という欲ぼりな人が多すぎます。
ヨーロッパのような原種に近い果物は日本では売れず、市場に出ている果物や野菜はほとんどすべて改良したものばかりです。
軟らかく外皮が薄く、水分と甘味が豊かなものは、害虫も喜んで食い荒らし、カビなどの病害にも弱い。
それで、果物から野菜まですべて農薬に保護されて育つことになる。
自然の状態ではないと言えます。
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