水虫は靴に問題があることも
約15年間にわたり、夏場の3ヶ月間はベルリンにアパートを借りて、ドイツ人の中で生活することを続けました。
友人となったドイツ人たちに、水虫のことを話しても、だれも知らない。
彼らは、朝も昼も職場で、夕方も夜も家の中で、常に靴を履いています。
靴を履く生活は日本よりはるかに古く、13世紀ごろに措かれた靴修理の古い油絵を見たことがあります。
それでも、彼らは水虫と無縁なのです。
調べてみると、ヨーロッパの人たちは毎日、同じ靴を履き続けることはなく、一日に何回も履きかえているのです。
ドイツのおしゃれな女性は、靴を200足も持っていて、地下室の木の棚に並べています。
ヨーロッパには梅雨や秋の長雨のシーズンはなく、五月から八月いっぱいまで、外気は湿度20%と乾燥しています。
地下室の湿度も15%くらいですから、靴の内部は乾燥して水虫菌が活動できない環境になっています。
こういう風土なら、靴を履いて生活するのは快適だと思います。
靴そのものも、日本と違います。
ベルリンで一万円ぐらいの靴を求めて履いてみると、内部が蒸れず、足が爽かな気分になることがわかりました。
向こうの靴は、表の部分だけでなく、底も裏もすべて牛の草でできているため、通気性がよいのです。
ベルリンから東京に帰るとき、ドイツで買った靴を履いたまま約三〇時間過ごしますが、蒸れません。
新幹線の車中で、多くの人が靴を脱いだり、スリッパに履きかえている光景は、日本の靴では足が蒸れるせいだと気がつきました。
形が崩れないようにとの配慮からか、それとも耐久力を向上させるためか、日本製の靴の底の中心には、ポリウレタンなどのプラスチックが埋めこんであります。
日本では良質の革が品薄で価格も高いために、プラスチックで補強する方法を考案したのだと思います。
そのために、もともと内部の通気性が悪いうえに、汗がポリウレタンに吸収されて常に湿っています。
そこには、足からの汚れも集積します。
カビや細菌が活動しやすい状態となり、不快な臭気を発します。
靴はカビの巣窟のようなもので、そこへ足を入れて長時間歩き回れば、靴の中は水虫菌にとっては天国のような好適な環境になります。
水虫が悪化、進行するのは当然と言えます。
ドイツやカナダでは牛革製のよい靴が日本よりはるかに安いので、旅行にでかけるたびに求めて行くうちに、私の靴には日本製がなくなり、すべてヨーロッパとカナダの製品に入れかわりました。
それから2年ぐらい経過したとき、私の水虫は忘れたように治り、以後20年以上再発していません。
お気に入りのブックマーク・RSSに登録 »
関連記事
サイトマップカテゴリー:カビと水虫
トラックバック(0)
http://www.loan-me.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/2093

